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メンテナンス
お庭づくりを行う際に考えるテーマ一つとして「メンテナンスのしやすさ」が大切です。
植栽の量・樹木の生長スピードや最終的にどこまで大きくなるのかを考えておかないと、庭と居住者のキャパシティーを超えて植物が大きくなりすぎてしまいます。
当然、植栽量が多い程メンテナンス作業費もかかってしまいますので、美しい庭を保ってもらえるように施主様が日頃お庭にかけられる時間やメンテナンスの予算を考慮してから造園を行っています。
基本的に、僕たちの造る庭はメンテナンスの手間が比較的にかからない庭を目指しています、具体的に方法をあげると、一つめは冒頭に書いた「適した大きさ・種類・量を植える」事です。
二つ目が自然であることです。自然林は剪定も除草も薬もいりません、人間の剪定は木にとってダメージでしかありませんし、不自然になりますので剪定は最低限で控えます。
剪定について
雑木の庭を剪定する場合、自然な柔らかさを維持する必要があります。
枝を切り詰めて整えたりはせず絡んだ枝や重なった枝を間引き、木の成長を導いていく剪定を行います。
枝を落とし地面まで日差しが届くようにサッパリしても「どこを切ったのかわからない」自然に成長してきたままの様な剪定をします。
一方、一般的なお庭の場合は「仕立」といって形にして整える剪定が多いです。
イメージとしては盆栽、限られたスペースでなるべく小さく樹木を抑える事を目的とすると仕立に近づきます。
自然と仕立ての剪定は相反する様ですが、どちらも樹木を美しい姿で愉しむという方向性は同じで、どちらが良い悪いはありません。
それよりも目標を決めて意味を理解して剪定を行わないと、「伸びたものはとにかく切る!明るければいい!」になってしまいます。こうなってしまうとお庭に植物を植える意味はありません。
そうならない為にも、お客様の理想を知り、お庭の方向性をアドバイスして正しい剪定を行っています。